花のなまえ。

職場の近くには厩舎がある。ささやかなハイキングコースもあるので、散歩がてら歩いてみる。近道をしようと、せこい気持ちを起こしけもの道に入る。馬のヒズメの跡しかないグチャグチャのぬかる道を抜けるとそこは厩舎の裏だった。馬と目が合う。ゆらゆら頭をゆらし、こちらを伺っている。黒い大きな目が可愛い。良く手入れをされているらしくツヤツヤの栗毛の馬とシルバーの馬。おーよしよし、と近づいた途端に「プイッ」だってサ。馬は頭が良いって言われてるよね。昔乗馬体験をしたときには、馬にナメられまくって、指導のおじちゃんにあきれられた事もある。厩舎の反対側では、学生が二人ベンツにワックスをかけていた。馬を扱うような人はやっぱりお金持ちなのかな?「あんた達の車なのぉー?」と思わず声をかけそうになるが、止めた。ほんのちょっとの散歩だったけど、気持ち良かった。家に向う車の中から夕日が輝いているのを見た。うろこ雲のような、すじ雲のような大きな雲に夕日が当たって、それはそれは美しく光っていました。でかっちゃの毛並みを思い出させる。あっちにも、こっちにもお前さんはまだいてくれるのね。。。。
 
今日ね、約束通り花を買ってきたよ。オレンジ色の小さな花。それと、何故だか紫色の花も。二つとも可愛いよ。でもね、何て名前の花か知らないんだ。オレンジ色の花は花弁がぷっくりしていて、でかっちゃのおなかみたいだったから。。会いたいね。