書かないとやってられない

生き物が、生きたいと思う間、どうか生かしてあげてください。
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相棒の仕事の関係で、ここ1週間、自分が徒歩で保育園へと向かっている。今日は私も帰りが遅く、昼間はストレスフルな仕事だったので、それを解消しようと本日も歩いて保育園へと向かった。
途中の交差点で、信号が赤に変わる寸前に猫の悲鳴のような声が2度聞こえた。周囲に響き渡るその音は、化け猫が登場するときのような叫び声だった。同時に軽自動車が急ブレーキで止まるのが見えた。
信号が青に変わると、何事もなかったかのように自動車たちは動き始めた。

ふと横断歩道を見ると、小さな躯が横たわっていた。

嘘でしょ?
さっきの猫だったんだ。

轢いた車は何もせず?

歩行者信号が青になった瞬間、私はその猫のもとへ。しゃがんでゆする。心臓をさわる。暖かい。でも、もう脈もない。たった今轢かれて死んだのだ。

思わず抱き上げた。抱き上げて歩道へ。もう一度、脈がないか確認した。きれいな子で白キジ。尻尾は短くカギ尻尾。頭としっぽがキジで体は白く、背中にキジの模様があった。おそらくメス。太陽の匂いがした。これまで大きくなったのに。誰かに可愛がられていただろうに。

抱っこして家に連れて帰って供養することにした。
亡骸は抱っこして歩いているとだんだんと重くなってきた。でもずっとふわふわで温かかった。

お願いだから、一生を全うさせてあげてよ。小さな命を守ろうよ。。。

PS.相棒。駆けつけてくれてありがとう。軽自動車が轢いたのか、その前に急に右折した2台のうちのどちらかが轢いたのか、は分からない。でもどの車であっても、ほったらかししただけだった。それも、とても悲しい。