通報して思うこと

近所のスーパーへ買い物に行き、歩いて帰る帰り道、不審な動きをする「A」がいました。自転車を桜の木の下に止め(この段階で周囲をうかがっている様子がよく分かった)、自転車から降りるのにすごく時間をかけていた。なんだか胸騒ぎ。自分は川沿いの道の対岸にいたので、しばらく見守っていた。その「A」は河川敷までいくのに、キョロキョロしながらほぼ匍匐前進(怪しいの確定)。手には何かを持っている。川面がよく見える場所まで腹ばいで移動した。
手にしているのは幅広のゴム製のパチンコ(のようなものに見えた)。何かに狙いを定めた。川にいるのは野鳥だ。
思わず「何してるんですかっ!」と考える前に声が出てしまった。「しーッ!静かにして!」という身振りをそいつがした。また狙いを定めなおしたので、「通報します」と言ったら慌てて逃げた。
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日中に発生した些細なことかも・・と思ったけれど、考えに考えてやっぱり通報した。そこでいろいろ質問された。相手の特徴とか服装とか年齢とか色々、いろいろ。
でも、詳細までは思い出せない。聞かれることを想定していない自分に気づく。目撃して、それを言葉にするのはこんなに大変なんだ。自分の目で見たものはこれほどまでに曖昧なものになってしまうのか、と。
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子供がパチンコを持って何かを追い立てているのだったら「こら~っ!」で終わったかもしれない。でも、いい大人がそんなことしてたら変だよね?なんで生き物を狙う??

それにしても、時々パトロールをお願いできれば、という思いからだったのだけれど、近くの交番からすぐに来てくれて話を聞いてくれた。「危ないかもしれないから声をかける前に通報して」と言われました。それはそうなんだけど、でも、何だか悲しいね。