猫惑わし

ジタン

ジタン

7月9日に相棒と娘が職場で保護した猫「ジタン」
生粋のノラって感じで、保護して以来「威嚇マシーン」となり、触るのはおろか、近づくことだって難しい感じだった。
保護したときに、既にひどいケガをしていて、ガリガリで、去勢手術とケガの縫合手術をした際、麻酔から覚めず、呼吸が何度も止まってしまった。それでも、何とか回復し、今は我が家の保護部屋を独占している。

10月あたまくらいに、最高に具合が悪くなり、3日間ほど何も食べず、何も出さず、私を心配させた。猫エイズから来る免疫の問題だろうか、常に「液だれ」状態で口からは臭いヨダレが絶えず出ている。被毛も汚れている。保護部屋の床はベタベタで、当然臭う。

それでも、毎日のトイレ替え、給仕の際に声をかけていた。少しでも快適に我が家で過ごせるように。人なれしてくれることを願って。

具合が悪くなって、保護部屋の窓際で元気なく丸くなっていることが多かったので、そこにあたたかなシートを敷いてあげた。私との距離は50センチキープかな。うかつに手を出すとその汚れた爪で強烈な猫パンチをかましてくる。

ノラのプライドもあるんだろうな、と思いつつ、そーっとそーっと尻のあたりに手を置いた。「プシャーッ!」威嚇はする。でも手が出なかった。反撃できないくらい、体がだるいのかな、と心配になりそのまま撫で始めた。

ニャンと!!
撫でさせてくれた。目も鼻も口も、涎と目やにでぐちゃぐちゃ。それを手で拭ってやった。キラリと目が開いた。抵抗してこない!!うー!!!やったー!!!ついに撫でられた!!保護して4カ月。感動しつつ20分ほど撫で続けた。

撫でた翌日、ご飯を食べた。元気を取り戻してきた。威嚇の元気も戻った。でも、撫でられたことが気持ちよかったのか、少しづつ撫でさせてくれるようになった。調子に乗って触るとパンチされ、流血事件になっちゃうけどね。

写真のとおり、キャットタワーの穴からこちらを覗いているときは「お触り禁止」のサイン。っていうか、この状態ですぐに触ろうとするとパンチされる。逆におしりを向けているときは、威嚇をしつつも、「お触りオッケー」サイン。ま、私の勝手な解釈だけどね(笑)。