おもかげ

2017年5月に死んでしまった黒パパの忘れ形見。
りんちゃん。黒猫。
黒パパはもう1歩のところで家猫に成れるはずだった子。
そのおもかげを存分に引き継いだりんちゃん。

日記を書く私の足元に来て寝ころび、じっと私を見つめる。
まるで居間の窓を開けたとき、サッシに手を伸ばして私をジッと見つめた黒パパのようだ。

その視線に面影を感じる。

りんちゃんは、やっぱり黒パパの子なんだね。
声を掛けたら白い歯を見せて声を出さずに「ニャー」っと鳴いた。