発芽

机の四隅の爪とぎ跡を見た娘が「この机、もう捨てられないね」とつぶやく。

本当にそうだね。机の傷を撫でながら、ペグのことを思う。


数日前に書いたけれど、くじゃいら、さぶろく、そしてペグを失ったことは自分にとって大きい。
うまく表現できないのだけれど、なんかもうどーでもいーやー。

投げやりなのではなく、寂しいのと痛いのと、じわじわとこみあげてくるものと・・。

—–
コロナで、行き場もないのだけれど、10日間くらいどこかへ一人で行きたい。
希望では、どこかで、小さく丸くなってこもりたい。全部の感情を抱えて丸くなってしまいたい。
それを全部自分のものにできたら、光を浴びて発芽するんだ。