road kill
住宅街の細い道で、
小さなネズミが車に轢かれた。
長いしっぽがパタン、パタンと動いていた。
あぁ、可愛そうに。
一瞬その場を通り過ぎるも、この炎天下、強い日差しの中で、救いも無く死んでいくなんて恐ろしくて放っておけない。
その場に戻って、抱き上げた。ほんの少しの時間が過ぎただけなのに、もう、小さなムクロになってしまった。
ごめんね、ごめんね。最後の時に一緒にいられずに。
草むらの日が当たらないところにそっと置いて、十字を切った。
今度、生まれ変わってきたら、車には気を付けるんだよ。と祈りながら。
8月 23rd, 2018 in
日常