悲しい出来事

20050905-SANY0890_mando20050905-step_neko點水樓で少しリッチな夕食を食べた帰り道、小さな仔猫が大通りの歩道を怯えながらウロウロしていた。声を掛けて道路の内側に呼び寄せようとしたんだけど、そのまま道路に飛び出してしまった。そして目の前で車に轢かれてしまった。あっという間で何もできなかった。うろたえる私を尻目に通りがかった台湾人女性が行き交う車の流れに向かって仔猫を保護しようと道路に出た。心配なので相棒が代わりにその仔猫を拾い上げて植え込みの上に置いた。まだ息があって苦しそうにしていた。もう一組仔猫を心配して止まってくれたバイクのカップルがいて、その人達が病院に搬送してくれることになった。みんな、猫が好きな人たちだった。でも、その猫はきっともうダメだろうと思った。それでも、それだけの人たちが心配して傍に来てくれたのはほんのちょっと有難かった。でもその仔猫の事を考えると気持ちが暗くなって、とても悲しい。灰色のサバトラの小さな仔猫だった。事故直後撫でていたらやわらかい可愛い顔をしていた。どうか無事でありますように。


今日は、台北から電車(国鉄?)で40分くらいのところにある九莉ス(チウフェン・九分)に向かった。海を見下ろす高台にあるこの町は、「非情城市」という映画の舞台にもなった所らしい。急な斜面に作られた町は、地元のティーンと思われる集団が沢山遊びに来ていた。行き方は台北駅→瑞芳(電車はいくつかあって、乗る種類によって値段が違う:行きは52元で鈍行、帰りは自強号という特急で80元:特急と言っても座席指定は無くて空いていれば座れる。最初はこれが分らなくて全席指定で当日券は立ち席かと思った!!)→バスで九莉ス。お洒落な雰囲気のこの町はこ洒落たお茶屋さんがあった。
大都市台北。日本よりもある意味車社会で、車の立場は人より強い。そんな中で生きていかなくてはいけない猫達。どうか事故なぞに遭わずに大きく成長して天寿を全うして欲しいと思った一日だった。