犬の尊厳

安楽死を考えたことがあった。
でも、それを選択する勇気は全くと言って良いほど無かった。
口に出してみては、あるわけ無いと引っ込めた。
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いつだったか、どうにも泣き止まない日があって、そういう日に限ってこっちにも気持ちに余裕がなかった。
イライラも募るし、気持ちが折れそうに辛くなった。
そんなときに、ふとした知り合いにナッキーの事をはなしたら「食欲があるの?だったら十分にまだ犬の尊厳があるじゃない」と言われて救われた思いがして、気持ちが切り替わった。

ナッキーが歩けなくなって6ヶ月、室内犬に昇格して4ヶ月とちょっと。我が家に着てから13年。間もなく14歳になるところだった。
魂よ、安らかなれ。