かるやん

かるやん

かるやん

かるちゃんの似顔絵

かるちゃんの似顔絵

先週の火曜日に抜歯をしてから、2、3日は多少の食事を摂ることができたものの週末から、ほとんど何も口にしなくなったカル。慌てて高栄養食をネットで購入して与えたものの少し飲んでやめてしまった。カルは元気なころは、医者に連れていくのも困難なほど「何かの気配」を察すると抵抗して逃げる。だから、爪を切るのも、ブラシをかけるのも難しい子だった。
それなのに、先週、難無く抱っこできてケージに入れられた。相当弱っているんだなってのが印象だった。

週末から今日にいたるまで、痩せこけた体でテーブルの下に横たわり、私にもたれかかったりした。かわいいまぁるい黄緑色の目でもの言いたげに私をじっと見つめた。日に日にその時間が増えた。何かを訴えているようだった。いつものことだけど、私がカルちゃんの期待に添えるような行動をできたか、は分からない。今朝の出勤前に「今日は、帰りが夕方になるよ。ねぇ、帰りを待たなくてもいいんだよ。いきたいときに、行っていいからね。」と声をかけた。弱弱しいからだで首をもたげて、また私の顔をじっと見つめた。枕の代わりにスリッパを置いて出勤した。

帰宅したら、カルはもう冷たくなっていた。顔はとてもきれいで安らかだった。

もともと細身の子だったけど、最後は本当に痩せてしまった。心配だったけど、これほどあっけなく別れがくるとは想像していなかった。先週先生に抜歯をしてもらってから、これでもりもり食べて元気になれる!と自分も喜んだんだけど、ダメだった。

2004年の10月に、職場のカルバート(トンネル上の広場)にて保護した小さな黒猫。呼べばそばに来るけど、抱っこは嫌い、ご飯大好き、なかわいい子だった。本当に静かに、あっという間に虹の向こうへ出かけてしまった。

報告も兼ねて、先生の所へ連れていき、火葬のお願いをしてきた。

月並みだけど、かるやん。また私のところに戻ってきてね。まってるよ。