ミネコしゃんしゃん、ミネコしゃん

私が寝ている間に、ミネコが逝ってしまった。
土曜日、午前中にかかりつけ医に出向き、新しい輸液を買った。
液体の栄養剤をシリンジで上げたけれど、もう胃が受け付けてくれない、いらない。と、みねちゃんが言い、わずかばかり口に含んだ栄養剤を吐いた。

そうだね、明日から最後の日までは輸液だけにするね・・。

そう頭を撫でたのに。

使い古しのシーツを半分に切ってペットシーツの上に重ねてベッドを作り、自分の布団の隣においた。手を伸ばせばミネコの頭にすぐ届く。
静かに呼吸をしているミネコを確認して夜中の1時半ごろ眠った。

途中目が覚めたから暗がりに手を伸ばして頭を撫でた。かすかに唸るような、低い声で鳴いた。おなかを撫でると呼吸をしている。

あ、まだ生きてる。大丈夫だ。良かった。と再び眠った。

朝、4時半、目が覚めた。ミネコを見た。私の方を見つめている。ハッと起きて体を撫でた。

呼吸が止まっていた。

ミネコは優しいね。私を眠らせてくれたんだね。静かにこっちを見ながら虹の橋の方へ行ったんだね。

もう、痛くもないし、辛くもないよ。食べたいのに食べられないこともないよ。

18年間、ありがとう。そばにいてくれてありがとう。我が家の最年長記録、更新したよ。