富士登山2003/09

富士登山2003/09

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急に思い立って今年2回目の富士詣。
今回は短時間で登頂可能?な富士宮(表富士)口から。
「一度登れば満願成就。」
「2回登るのはSTUPID。」
とは登頂歴7回のアメリカ人の友人の言葉。
新五合目で30分程度体を慣らし、午前9時10分に
スタート。

既にお山閉じなので、レスキュー隊も山室も閉店。
道中トイレもありません。この時期登る人は、充分な
健康管理とそれなりの覚悟が必要かと。。

富士宮口はスタート地点が標高2400M。 
途中、宝永年間に噴火した宝永山も良く見える。
次回は軽く宝永山周辺の散策をしようと、心に決めた。
この辺では、まだまだ元気一杯。


前回と比べると標高が高くなっても、それ程の気温差
は感じられない。太陽が照らす時間が表富士だけに長い
のか、寒くは無かった。

それにしても、雲なのか、霧なのか、標高が上がるにつれ
回りが白く霞む時間が多くなる。

登り始めておよそ1時間。6合目と新七合目の中間地点程(2650M)だろうか?

元祖7合目(3010M位からは、「これでもか!」という程の
岩場が延々と続く。ジグザグというよりは、まっすぐ上に
登って行くような感覚になる。
足場の悪さと急な段差に、「復路もこれを降りるのか」
と想像し、キュキュキュ~とやる気が縮む音が聞こえた。

富士宮口は往路・復路が同ルート。
へこみながらも降りてくる人達の「頑張って」という声や、
時折覗かせる頂上の様子を見ると「行くしかないかぁ。」
という気分にさせられる。



9合目(3460M)を12:45頃通過。閉山後の山室は
冬に向けての準備が万端。硬く閉じられた戸は、来シーズ
ンまで、開けられる事は無いのだろう。。

さすがに元気も失せて「よっこら、よっこら」登る。
登山者に人気の「杖」も、私にとっては余計なお荷物に
感じてくる。始終握っているよりは、登山道に張りめぐら
されたロープを掴んで登る方がらくに感じてしまう。

人間、わがままだ。 途中、気が付くのは「雲」の美しさだった。

9月だというのに、立派な入道雲。

 
九合5尺:3590Mをすぎると後はもう、ただ登るのみ。
一足、一足がずっしりと重たい。

どんな足の置き方をしたらいいのか、足元だけを見て
登るような感じだ。




時間は14:00分頃なので、目の前が頂上。 あぁ、頂上の鳥居だ。

14:17に頂上に到着。

あれ?前回よりもラクだぁ、と呑気な事を考える。
前回は、寒くて暗くて疲れ切って見られなかった、富士山
火口を望む。ぽっかり空いた大きな穴。

見て思ったのは「水が入っていないよ」だった。

下2枚の写真は、富士山の本当の頂上「剣ヶ峰」。
3776M。達成したのは相棒。
ワレは3771M位でギブアップ。「三角点がどーしたっ!」

三角点は来年以降の楽しみに。

復路をこのまま降りる事に躊躇して、なだらかな
ブルドーザー道を選択した。

この道は、普段は物資を運ぶための道であって、
観光登山者の使っちゃいけない道なんだろうな。

でも、この道のおかげで膝も痛まずに降りられました。

シーズン・オフでちょっと得したかも。。


相棒:3回目
私 :2回目

いつも付き合ってくれている富士詣専用「杖」。
磨り減った先っちょが、彼らの激務を物語っている。

来年もまた、出番があるよ、、絶対にきっと。

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