第一号

夜、モツコが鳴くので外に出た。蒸し暑いらしく愚図っている。保冷剤を外に干してあるタオルでくるんで枕にしてあげようと、タオルをつかんだらびっくらこいた！何かが「ブブブ～ッ」と音を立てて飛び出した。一瞬ゴキブリかと思って悲鳴をあげた。その後落ち着いてタオルを見てみたらセミの抜け殻がくっついていた。そしてゴキだと思った虫が飛んでいった方を見たら、まだ薄透明の羽根をしたセミがじっとしていた。外はあいにくの霧雨。このままでは羽が乾ききる前に雨にやられてしまうと思い車庫に移動させた。
今年は夏らしくなく涼しい日が続いている。セミが少ない、と話していた矢先の出来事。自分の家の庭で育っていたのかと思うとうれしい限り。