みねこ
みねちゃんは猫っぽい猫で人にそれほど媚びず、でも全く甘えないわけでもない。
鼻すじを撫でられるのが大好きで、人差し指で鼻筋をこすろうものなら、グイグイと頭を押し付けてくるのがお決まり。
そんなミネちゃんも、この夏で18歳。ヒトでいえば80歳をゆうに超えるおばあちゃん猫だ。
歳をとるにつれ、少し甘えも強くなってきたように思っていた。
一緒に寝るなんてことはほとんどなかったのに、この2,3週間は私の布団にも乗ってきた。
「あらあら、猫生最後になって、一緒に寝たくなったの?」なんて声をかけていた。
先週末から、何も食べなくなってじっと寝ている。日曜日に顔の左側が晴れていることに気が付いた。
唇の辺りだった。数日前は気が付かなかったのに・・。
今日、かかりつけ医に行った。診療台にのったみねちゃんはめっきり弱って見えた。
体重は1.88キロ。もともと小さな猫とはいえ、少なすぎる。先生も渋い顔をした。
顔の腫れを見た後で、上皮扁平がん(口腔がん)だと思われる、とのこと。
何もしなければ1週間持つか持たないか。
いきなりの宣告に思わず涙が。もうおばあちゃんだってことは知ってるし、今年の年末まで一緒にいられるかはわからないなぁとも思っていた。
でも、いつもひょうひょうとしてさりげなく傍にいる子だから、しっぽが2つに割れてくるまで生きてくれると信じていた。
もっともっと生きて老衰で大往生!ってシナリオだったのに。
みねちゃん、私、つらいよ。
痛いから食べられないよね?
無理に延命するの、酷だよね?
分かっちゃいるけど、先生に出来ることはしようと思う、ただ無理はしないと伝えた。
先生は局部に注射をして、輸液と栄養補給をしてくれた。
何回自分でできるかわからないけど、輸液ももらってきたよ。
みねちゃん、もう少しだけ、一緒にいようね。
あと、神様に。
苦しむことが無いようにお願いします。