bitter…memories
孤独な気持ち、独りぼっちな気持ち。
だんだんと、そういうことにも慣れていかなくちゃね。
数週間前、子供がテニスでコーチに「やる気がないなら出て行きなさい」と言われた時、それを見ていた相棒も娘を叱った。当然だよね。
その後は、本人もやる気を出してテニスを楽しむようになった。
昔一緒にバレエもやり、テニスもやっていた友達数人は、娘のテニスの後のクラスにやってくる。その子達の親も私の知り合いでもある。
でも、小学校も違くなったし、テニスのクラスも一緒ではなくなった。だから接点がとても少なくなってしまった。
娘も敏感にそれを感じ取ったのだろう。ある日のテニス終了後、友達数人は待合室のテーブルで仲良く遊んでいた。娘は輪に入りにくかったのだろう、ポツンと一人で座っていた。顔を見ると今にも泣きそうだった。
「どうしたの?」と声をかけると、やはり、うわっと泣き出した。
一通り泣いて言った「パパに言われたとおり、まじめにテニスをしない自分を見て、嫌われちゃったみたい。みんな、声をかけてくれない」って。
たぶん、友達はそんなこと考えもせず、テニスが始まるまでの間、遊んでるだけだろう。「一緒に遊ぼうって言ってごらん?」と言っても、もう真っ赤な目で首を横にふるばかりだった。途中、別のお友達が「久しぶり!!」と声をかけてくれても、力なくうなづくだけだった。
そんな風に苦しんで、泣いたんだ。私も切なくなって胸が痛んだ。
でも、そういう思いをしたら、きっと他の人を思いやる気持ちも生まれてくると思うよ。自分が悲しいと感じたことは、お友達にはやらないでね。ぎゅっと抱きしめて、皆にさよならを言ってその場を後にした。