さぶろくのいない
誕生日。
思えば16回は、一緒に誕生日を楽しんだんだね。
相方と娘との間に、何やらひと悶着あったらしい。週末を境に雰囲気が悪い。
かつて、私と娘の間に漂っていた不穏な空気が、今度は相方に移った模様。
子供といえども、だんだんと性格は固まってくるし、主張もいっぱしのもの。
私は見守って、間に入らないようにしようっと。
でも、ある意味そんな態度取らなくてもいいだろ、とも思うし。大人になれよ、とも思う。
うーん。放っておくのが一番だな。
よつはと私のお散歩タイムはだいたい22時前後。
最近陽気も良くなったからか、夜の闇に紛れて川べりに戯れる人ちらほら見受けられ。
そんな中、暗闇に響く、高らかな笑い声。
うん、私もびっくりしたよ。人の姿が無いのに、笑い声。
それに驚いたよつは。思いっきり横っ飛び。
リードがはずみで手から抜けた・・。
冷静な私。相棒と違って、左側に来るよう指示出しをすれば従うはず。
トントン、と自分の左太ももを叩いたところ、一瞬、躊躇したものの、いちど勢いをつけて一目散に遁走しやがった!!!
なんじゃそりゃぁぁぁぁぁっ。
よつ!!と叫んでも振り向きもせず、川沿いを走っていきやがった。はぁぁぁ~とため息をつき、逃げ去った方に向かって歩く。
しばらく歩くと、懐中電灯に反射する人影。よく見ると警察官。何か軽微な事故・もしくは事件があった模様。これ幸いと声をかけた。
「犬が走り抜けませんでした?」「来てないよ」
結局、見つからず。肩を落として帰宅。
老眼化
めがねしたまま
顔洗う
しかも、石鹸で。
眼鏡外していると思っている段階で、その眼鏡、役目をはたしていないのでは?!
見えてない~。
視力と、年齢に合った眼鏡に変えんといかんなぁ、と強く思う今日この頃。
さみしくて、どうしようもない。
—-
反抗期気味の娘と、それをかばって止まない相方と、それと心理的ストレスが重なって、どうしよう。
沈む、沈む、沈む、沈む
沈みすぎて、毛が抜けそう。
私が真夜中に起こした奇跡。
今日、相方は奇跡を悲劇にした。
—
よつは、は「遁走」を選択したらしい。
相棒は夕方、娘が通っている絵画教室に、散歩がてらよつはを連れて迎えに行った。絵画教室は家から1キロ強の距離。
スーパーやドラッグストアの店先で鉄柱とかに結び付けられて、買い物に行っている飼い主を待っている犬って良く見かけるじゃーん?
うちの「よつは」、あれ、苦手なの。っていうか、どこかに「結び付けられる」行為が「NG」みたい。前も散歩がてらコンビニで朝ご飯でも買って帰ろうとして店先に散歩綱を結び付けようとしたら、必死の形相で抵抗して暴れた姿を見て、私は買い物をあきらめ、よつはを家に置きに戻ったことがある。相方もそれは判ってるはず、だったんだけど。
やっちまった。絵画教室の庭先の木によつはを結び、娘を呼びに行こうとしたその時、必死の抵抗中、首輪がすっぽ抜け、1月3日の真夜中の私と同じ状況になった相方・・。
よつはは、迷わず遁走を選択。ダッシュで走り去り、そのまま行方不明になってしまった・・・。
せっかくの連休。この後、よつはを探す連休になる・・予感。
夕方から夜中まで、方々を探したものの・・どこにもいない。見つからない。
犬を飼い始めてから、何となく夜中に散歩に行くようになった。朝は娘/相方、夕方は私/娘。そして11時過ぎの静かな時間帯は私だけ。近頃、寒い、っていうか冷たくて痛い感じの肌感覚だけど、夜中の散歩、滅茶苦茶お気に入り。
やっぱ怖いのは、予期せぬところにいる「人」。でも、よつは(犬)が一緒にいるしね。もらい受けた当時は、遁走が怖いから首輪とハーネスの二重使いだったけど、もう、慣れて来たし、ハーネスだけにしようっと、ってことでハーネス単体で散歩へ。つけた時に何となく違和感を感じたけれど、ハーネスはしっかりついてるから、そのまま散歩へ。
出発から5分経過。よつはがもよおして、踏ん張る、踏ん張る。あれ?肩からハーネスが落ちている!おいおい、と思った瞬間よつはの体からハーネス抜けた。えぇっ!!どうしよう。最近慣れて来たとは言え、私が1歩踏み出せば、よつはは一歩引く。さえぎるもののない河川敷でもう一度ハーネスを付けるなんて無理!案の定、名前を呼んでも来ない。よつはの出した「う●ち」を片付けるためにしゃがんだ態勢から動けない。でも、よつはは逃げない。そっとスマホに手を伸ばし、相方に電話。ちっ、出ねぇ。もう寝たみたいだ。早いな。
うーん、どうしよう。逡巡すること数分。そうだ!このまま家に帰ろう。よつはは、人の左側に並んで歩くように訓練されている。私がきびすを返すとよつはが右側になっちゃう。うーん。そうね、やっぱりこのままいつもの散歩コースをリードが付いているつもりになって帰ろう!
この方法が功を奏して、少し歩いて名前を呼び、ずーっとよつはが左側になるコースで家まで帰った。よつははちゃんと最後まで私の左側を離れることなく一緒に歩いてくれました。
逃げる気になれば走って行けたかもしれないのに、その選択をしなかったんだね。ありがとう。ちょっとじんわりした三が日の夜。
ちょっと前に、ぽっくりな死は病死よりも幸せかも・・と書いた。
でも、突然死なれると、残された側の心と頭の中は「はてな」マークでいっぱいになる。躯になったくじゃいらを目にしているのに、現状を全く理解できていない自分がいる。
今日は良く晴れた気分のさわやかな日曜日だった。ちょっと寒いけれど日差しも十分で。だから、家じゅうの掃除をしようと決めていた。居間の掃除機を念入りにかけて、台所や洗面所、廊下も。
普段と違ったのは、新しく家族になった犬のよつはが掃除機を怖がって大騒ぎをして、それにつられて猫たちも逃げ回ったこと。
にぎやかだね・・なんて思いながら階段に掃除機をかけながら2階へ。まず、自分の寝室を・・
そこで机の下に横たわるシマシマ猫を発見。一瞬、事態が呑み込めない。
何が起こったの?!
つやつやの毛のふっくらして愛らしいくじゃいらが死んでいる。え?どうして?抱き上げると温かい。体温高いくらいに感じた。だから、まだ呼び戻せると思ったんだもの。これまで病気でみとった子たちはすべて体温が低かった。
なんで???さすけの時と一緒の頭いっぱいのはてな。はてながいっぱい。決して解決しないはてなが。
くじゃいら(くじら)は、2009年5月にかかりつけ医から譲り受けた。臆病な子でなかなか引き取り手がいなくて、当時そこにいた看護師さんが大切に可愛がっていた。その人の肩にはよじ登ったりしていたそう。
うちに来た時にはもう、少し大人になっていて、5月だったし、キジトラの模様が何だか「くじら波」に思えてそう名付けたんだよ。
メスだとか、色だとか、そんなこと全く関係なく浮かんだ名前が「くじら」だったんだよ。愛称は「くじゃいら」。何となく「イライザ」みたいで良くない!?
本当に美人さんで、くりくりの緑色の目にこげ茶の入ったキジトラ。臆病だから私にしか懐かなかった。
昨夜も私の後について布団に入ってきた。寒かったからくじゃいを引き寄せて抱きしめて寝たね。いつも朝まで一緒で、私の左側の枕の横が定位置だったね。
朝もごはんを待って、遠慮がちに遠くからチュールをねだったね。
そんな君が、寝室で死んでいるのを見つけたよ。体がまだ温かくて思わず抱っこして、心臓マッサージして人工呼吸して。息を吹き返してくれるかと思って。一生懸命名前を呼んで、撫でても撫でても、やっぱり君は温かいままだけど、何も言わず、可愛い長いしっぽを振ってくれることも無く。
あぁ、逝ってしまったんだな、と。
12:30明るい日差しの中。
私がかけた掃除機にびっくりしたのかい?
母と喧嘩。
歳をとると色々体も言うことをきかなくなったり、気分にムラがでたりもするだろうに。
イライラして、ついこちらも言葉がキツくなる。
ごめんよ、カーちゃん。
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仲直りもせず、夕方に帰京。ちょっとドヨンとした気分。ヤレヤレ。
今日は、子供遠足、んで相方と私は仕事を半休にして、遠足から帰ってきた子供を耳鼻科へ連れて行ってから、群馬県へ向かった。連休前だけど、平日だからか道路は特筆すべき渋滞もなくスイスイ。
夕飯をたらふく食べて、1泊。
年々、親も年を取るよね。見ていて寂しくなる気持ちもあるけれど、自分も年を取っているからね。
今日はピアノの発表会。
昨日から来てくれている姉も一緒に発表会へ。
クラスメイトも、カブスカウト仲間も来てくれて本人はとてもウキウキ気分で本番に臨めたよう。
今まで練習した成果があったね。頑張ったね~。
大雨が降ったその日に、注文した布団が3セット到着。
受け取ったのは、子供の看病で休んでいた相方。
明日は私が看病でお休みの予定。
学校帰りにお友達3人が、学校の連絡帳を届けてくれた。ありがとう!!
職場でおきた様々なことから、心が折れそう・・っていうか何だかどんよりした気分が続いていた今日この頃。前の部署でお世話になった人と、偶然すれ違いちょっと世間話。
「まだ今の部署に慣れない~」と言うと「だな。」と聞いてくれた。
「発散できる場所ある?話聞いてくれる人いる?」って心配してくれた。
私の悩みなんて、とても小さくて取るに足りないものだけど、心配してくれたこと、笑ってくれたこと、うれしかったなー。
私もビシッと頑張ろうっと。