在宅の恐怖

我が家のご近所は1ブロック15軒くらい。裏の2軒はかつておばあちゃんの一人暮らしと家族4人が暮らしていた。でも、おばあちゃんは施設に移るとのことで貸家になり、一家4人の方もどこかへ越してしまい貸家になった。途中、別の人もいたけど、この4月までは、片方にアメリカ人、もう片方は中国の方が友達3人くらい(だと思う)で暮らしていた。インターナショナルなご近所さんたち。ま、いろいろいろいろあったけどね。特に米国の方。

ま、それはさておき、その貸家、今は借り手がいなくて両方空いているんだけど、片方の2階の雨戸の戸袋にムクドリが巣を構えた。これで3年連続だろうか・・。ムクドリは本当に賑やかな鳥。親が餌を運んでいるのか、一定の間隔でヒナの鳴き声が、まぁ騒がしいこと。でも、それだけ親鳥がヒナのためにご飯を運んでいるってことだし、その甲斐甲斐しさを想像して温かく見守っている。

先日、在宅で仕事をしているとき、あれだけ賑やかだったムクドリの声がパタリとやんだ。裏の家から脚立を組んだり何かを折ったりしている音が聞こえた。仕事中なれど、その音が気になり、血の気が引いた。まさか、巣を撤去しているのでは!?指先は冷たくなって、気分が悪くなった。どうしよう、撤去をやめてと叫ぶべきか。でも、勇気が出ず、一歩が踏み出せなかった。泣き出しそうな気分の中、裏庭から声がした。どうやら、ムクドリが営巣している家ではなく、その隣の貸家の庭木をきれいにしているようだった。思わず、ほっとした。
ムクドリは恐らくあと1週間ほどもすれば巣立つはず。どうか、何もないうちに飛び立って行ってほしい。

貸家の庭木を奇麗にしたってことは借り手が見つかったのかな。
常識のある、普通の方が入ってくれるといいな。