聞こえない声

20060305-koneコネちゃんの亡骸は、明日お骨にしてもらうために預けることになった。まだ本当に眠っているのかと思うくらいに、きれいだ。ご飯が欲しいときにはカウンターの上に乗って、私が「コネや~、コネちゃんや~」と声をかけると聞こえるか聞こえないか位の小さな声で「ニャ~ン」とか「ァァーン」とか言ってヒゲを震えさせていたね。あの声が懐かしいよ。亡骸を撫でていると身を翻して逃げて行っちゃいそうだ。「あんたのことは嫌いじゃないけど、放っておいて欲しいのっ!」ってそういう感じ。きっとコネちゃんは今でも私に何か話しかけているに違いない。まだ存在を感じるから。ただ、悲しいかな、人間にはその声が聞こえないんだろうな。


もっちゃんが手術を終えて昨日帰って来た。子宮からはみ出した腫瘍を少し切除した。ただ、尿道がその部分にあるため全てを切除は出来ないらしい。数年前保護したときに別の医者で数回の手術を行った結果、少し複雑な事になってしまったらしい。でも、赤くタダレた部分がなくなって、本人は気分がちょっと良いらしく散歩もトコトコ付いてくる。術後時間も余り経っていないのに、動物ってのは強いんだね。ギルのお腹はプックリしてきた。今日、下痢をした。要注意だ。

願い

20060305-konerry2天気の良かった3月4日。コネはコタツで寝たままお漏らしをするようになった。してもそこにそのまま横たわっている。足もお尻もびしょぬれだ。キッチンカウンターの上の水を飲もうと飛び乗って、コケていた。「もう私に何もしないで。」と目が言っていた。


コネちゃんお気に入りの座布団もオシッコでビショビショだったので、全部洗って外に干しておいた。乾いてから早速コネちゃんに敷いてあげた。抵抗する元気が無いくらい弱っていた。思わず抱き上げて全身を撫でた。コネちゃんを抱けるなんて奇跡だ。肉球をつまんでマッサージをした。家庭内ノラだけど、肉球はブニョブニョに柔らかかった。
夜11時を過ぎて、目に見えて具合が悪くなった。意識があるのか無いのか分からない。おしっことうんちを漏らした。ウンチなんてほしぶどうサイズ。しっかり固かった。うんとうんと頑張ったのに、天国に連れて行かれてしまった。3月5日、午前零時20分頃、昨日も書いたけれどまだ4歳になっていない。随分早く逝かれてしまった。
 
あっけなさすぎた。最後の最後に抱っこも肉球ブニブニも全部させてくれた。最高に親孝行のコネちゃん。なんだか言葉が見つからない。